記事に、情報を盛り込み過ぎない

海外在住ライターになる ブログ 岩澤里美

 

 

「良い記事を書く」のは、ジャーナリストやライターなら、誰もが目指すことでしょう。

 

良い記事の定義はいろいろありますが、1つは、集めた情報をてんこ盛りにしないことです。

 

取材して見てきたこと、聞いてきたこと、資料を読んでわかったことなど、記事を書くために、たくさんの材料を集めるはずですが、「できるだけたくさんの情報を読者に伝えたいから」と情報を詰め込みすぎると、面白くない記事になる可能性があります。そして、読者も記事に引き込まれることなく、疲れてしまうかもしれません。

 

大きいおいしいケーキがあって、これを一気に全部食べたら、おいしいと感じません。旅館の夕食なども、食べきれないほど出されると、おいしそう!食べたい!という気持ちが薄れてしまいます。

 

たとえば、100という量の情報があったら、1から90まで記事に入れたら、完全に詰め込みすぎです。せっかく集めた情報ですから、あれもこれも書きたいと思うのは当然です。でも、もったいない気がしても、あえて情報量を抑えてみることをおすすめします。

 

ときおりですが、プロの書き手による「てんこ盛り」の記事を見かけます。惜しいなと思います。